黄色の小さいお客様

季節外れになってしまったけれど

秋の終わりにあった話をもう少しだけ。



「家のWi-Fiが 繋がらなくなったよ。」 
という シアボジ(義理の父)からの
連絡が来たので
まりもさん(夫)が 直しに
実家へ向かった日のこと。

無事に修理を終えての帰り際 、
おおきな箱いっぱいに詰めてもらった
野菜を 家に持って帰ってきた。

箱を開けると
葉がぎっしり詰まった白菜。
根っこに土つきのワケギ。
丸くどっしりとした大根。
まるで地球の一部のようなサツマイモ。
たくさん どんどん 出てくる 出てくる!

最近は 韓国でも 物価が 
すごく 上がってしまっているので
( 毎回 野菜ひとつ買うのも 
手にとって 迷いながら 買ってる。) 

これは 本当に ありがたい。


それから… あれ?
箱のなかには なにやら見慣れない 
黄色いものが 入っていた。

(こずこずもびっくり。)


その、野菜の隙間に 窮屈そうに
ギシギシと 差し込まれていたものは
なんと すこし ツンと 良い香りのする
菊の花 だった。 

話を聞くと、家の庭で咲いたものを 
シオモニ(義理の母)が 
「これも持っていってね」と
切ってくれたそうだ。

小さい花が沢山ついていた。
かわいい。 
その香りはすぐに
家中に 広がっていった。


さて これを どこに飾ろうか~?
わたしは 頭の中で 考えながら  
丸い顔をした  この小さな菊たちと 
一緒に 手と手をとり 輪になって 
しばらくの間、楽しくぐるぐる
回っていた。 

やっとの 5週目のあたりで 
前に 絵の具の水桶にしようと思い
洗って とっておいた
ジャムのビンのことを思いだしたので
そっと そこへ移して飾ることにした。


    (ビンの下に敷いてあるものは
     手作り毛糸コースターの二代目。)


毎日、ふとした目線の先に
花がある生活というのは
実に 癒される。。



数日後。。だんだんと
葉と茎の色が変わってしまった。
しかたないのは分かっているけれど
本当は 切ってしまわずに 
ずっと庭先で 咲いていたら
良かったのかも知れない。
なんて 思ったりも。。

色を失っていく茎と
「まだまだ 元気だよ?」と
咲き続ける 小さな 菊の花たち。



短い間だったけれど
こんなふうに 我が家の日常のなかで
「綺麗」 なものを 眺められる
良い 時間をくれて

どうもありがとう。




おまけ_ _✎

   絵も描きました。
   水彩絵の具は やっぱり たのしい。


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